|
【五七五 お庭 株分けの妙の巻】 未(ひつじ)三つ時に、「闇斎」といふ、庭匠の、来給ふといふ文、ひとつとどけり。 『これはたいへん、連衆の皆さまにお寄りいただきし折、木戸が閉じられているといふやうなことがあつては、みなさまに面目なきこと』とばかり、玉簾、取るものも取りあへず、手をつくして大看板をかきたり。 ほどなくして、あまたの百千鳥そへて、庭匠闇斎のあらはれり。庭匠闇斎は、春司る、佐保の理慧姫より、直々に賜はりし「株分けの術」にて、えも言へぬ間に、その巧をなせり。そのおもしろき様、世にたぐひなきこといふばかりなし。 さだめて、是、妙技と見たり。 お庭株分けも終はり、日暮がた、庭匠闇斎は、涼しきさまで、濡れ縁に懐手のまま、ものいはず、ただ庭のこずゑを見ていたり。 日の入り時、 生い茂るカンブリアンは想定外 闇斎 と詠吟す。いみじき涼しき句なりけり。
|
http://cambrian.jp
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||